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2018年(平成30年)狂言師と行く 能楽堂貸切ツアー

開催場所山本能楽堂
開催住所〒540-0025 大阪府大阪市中央区徳井町1丁目3−6
開催終了 2018年(平成30年)5月18日(金)10:00~12:30
イベント概要狂言師のレクチャーで、能楽堂をまるごと楽しんでいただく特別ツアーです。

皆様、こんにちは!

熱すぎる真夏日といえるくらいの気温の中、

5/18(金)に山本能楽堂 さんへ狂言の体験ツアーに行ってまいりました!

 

 

趣のある玄関を通ると、上の写真のような舞台がドドーンと登場し、圧倒されます!!

 

 

 

 

準備も整ったことで、開場~♪

 

 

お待ちかねだったお客様が会場と同時に席に着きます。

 

 

今回、お店の店長もお手伝いに来ていただきました!

布施店のS店長、学園前店のF店長です。

 

 

そろったところで、まずは狂言のレクチャーから始めます。

先生は、狂言のコーディネーターである、クールな山村先生と、今回の狂言を実際に見せて頂いた男気!安藤先生の二人がわかりやすくレクチャーいただきます。

 

 

まず、能と狂言の違いですが、

■能

主に、面(おもて)という仮面をつけ、歴史上に登場する人物のレクイエム的・追悼的なお話が多いのが能です。

演目時間は、約1時間〜1時間20分
 
■狂言

狂言は、ほとんどが、直面(ひためん)という素顔で演じる物語が多いです。つまり面をかぶりません。

 

そして能が「〜で候(そうろう)」という候文(そうろうぶん)であるのに対し、狂言は「〜でござる」という、ござる調の会話劇で喜劇が多いのが特徴です。

演目時間は20分~30分。

 

お面についてのレクチャーはなかなか興味深く、左側の能面と右のおたふくの面とは意味合いがちゃんとあるみたいです~。

 

向かって左側、山村先生の持つ女系の能面は、源流は奈良・平安時代の伎楽面、舞楽面からと言われていますが、この頃の面は写実的で仏像や絵画から写したもので、幽玄の美はありません。ようやく室町時代末期になって、能曲の主人公である、性格を表現できる面が形成されてきました。
それは象徴的で、幽玄化されたもので、現実の女性の顔とはずいぶん違い、1つの面で能曲の中の喜怒哀楽の感情を全てあらわすことのできる観客の心をゆさぶる格調高い芸術として完成されていきます。

 

特に、うつむき加減の時は、泣いているような表情、上を向くと微笑んでいるような表情になるとか。

 

ちなみに、この能面が怒ってくると、般若になるとお聞きしました!

 

では、さっそくお面をつけてもらいましょう!

 

 

お面の視野はすごく狭く、真っすぐを見て上下20センチほどしか見えてないそうですよ。

 

 

そして、安藤先生による泣き方のレクチャー、これはさめざめと泣いている姿。

 

 

こうやって膝をつき、両手で泣くと号泣だそうですよ!

 

 

この他にも色々なポーズで、この時はこういう意味と次々にレクチャー。

 

ここまで説明頂くと、実際の演目での意味がわかりますね!

 

これを知らずに見るのと見ないとでは、全然楽しみ方が変わります♪

 

 

皆さん、舞台に釘付け!

 

あ、ちなみに、釘付けとは言いましたが、能楽堂は金属が一切使われていないのです。

また貴金属をつけて上がるのもご法度です!

 

 

 

また、舞台に上がるためには、白足袋でないといけません。

 

 

さて今回、能楽堂体験ツアーなので、演者である先生たちがどんな衣装を着て演目を行うのかをレクチャーするため、特別に舞台にて「生着替え」をしていただけました!

 

 

今回、後ろにいる井上先生が着る衣装には、きもの松葉のイベントということで、「松葉」の柄をご用意いただいております!

ありがとうございます♪

 

 

 

衣装にも意味があり、今、井上先生を着付けている衣装は、「身分の低い平服?」だそうです。

 

役柄上ですので、井上先生の身分ではございません、念の為!

 

 

さすがです、着々と着付けが進んでまいります!

 

 

次に、安藤先生が着る衣装は、身分が一番高い人がきる衣装です。

生地も身分の低い人とは違い、布の面積が多く当時ではぜいたくに使っていることから身分の高い人がつける衣装との事です。

 

では、ここで、演目「鬼瓦」をじっくりとご覧いただきましょう!

 

「鬼瓦」とは、簡単に言うと殿様がある瓦をみて、目が真ん丸で鼻が団子になっている鬼瓦を見て「故郷の嫁」を思い出し、泣き出すという・・・お嫁さんにとっては失礼?な喜劇だということです。

 

残念ながら、演目のときはビデオや写真はNGですので、お見せ出来ないのが大変残念な、楽しい狂言でございました!

 

 

 

狂言が終わったら、先生たちとの記念撮影でパチリ♪

皆さん、いい表情されています!

 

 

さて、ここからは楽しいランチタイム~♪

先生を交えて、色々狂言のお話を聞きながら、舌鼓を打ちます!

 

 

ほら、お上品で美味しそうなお弁当がラブ あ・・・僕の足元が写ってしまっております・・・。

 

 

 

皆さん、和気あいあいとしながら、ゆっくりと楽しいお話とお食事を召し上がっていらっしゃいます!

 

 

狂言の先生のイメージが、どうしても年配の方のイメージでしたが、何の何のお若い男前の方々です!

 

 

しかもユーモアがたっぷりで、お話がすごく上手!

 

小さい引き戸で頭を打っても、それを笑いに変え、上手にお話ししていました!

 

 

おや、お食事の間に何やら、店長2人が舞台に上がってなんかやっております。

布施店S店長(左)が先ほどの泣きまねをしておりますね~。

もしかして自前のおたふく面をかぶってるのか・・・(笑)

 

でも、皆さんお食事とお話に夢中で全然放置されております・・・。

 

 

ようやくお客様も舞台に上がってまいりますと、続々と皆さん舞台の体験を行っております。

 

 

実はこの能楽の舞台は、遠近法を使っており、また四隅の柱を目印に動きながら演じるそうで、柱は重要なのです。

 

 

しかも舞台の端に向かって徐々にせりあがっており、それも遠近法を使っているそうです。

 

その足の裏で感じるように、すり足で歩くそうです。

また、声が大きく響いて、マイクなしでもわかるようになっております。

 

まるで、きずな会のように、たくさんの人達が舞台へと!

 

 

 

今回「鬼瓦」を演じて頂いた、安藤元(あんどうげん)先生(左) と井上放雲(いのうえほううん)先生(右)です。

 

今回は楽しいお話と演目ありがとうございました!

 

今回参加された方でまた見たい! 参加されなかったお客様で一度見てみたいという方がいらっしゃいましたら、なんと無料演目鑑賞イベントがあるとの事です!

 

↓↓詳しくはこちら↓↓

http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/festival/055tomatu.html

 

 

 

 

最後の最後まで、行動が怪しい両店長、能楽堂から外へ手を振っているのかと思ったら、玄関の前で撮影しているのを幽霊のように写ろうと必死だったみたいです・・・なにやってんだか・・・。

 

でもご協力ありがとうございました!

 

こうやって、きもの松葉はきもので楽しく遊べる日帰りイベントをたくさん企画しております。

今後も日本の伝統文化に触れる機会をどんどん増やして、皆さんの笑顔を増やしたいと思っています。

 

それでは皆さんありがとうございました!

 

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